top of page
  • 執筆者の写真sakusaku do

死語「土左衛門」新語「どざる」

娘がリビングのソファーでぐうたらして、たまにそのまま寝落ちしてしまいます。 ある日夫が「土左衛門になるぞ~」と注意したら、 「ドザエモンって何!?」と通じない。

「川とかで死んだ人の死体のこと」 「えっ、なんで川? 川限定? それ、いつ使うの? みんな普通に知ってる言葉?」 「うん。まあ、時代劇とかでそういうシーンがあるから、みんな、いつかどこかで聞いたことがあるんだよ」 「そんなにしょっちゅう川で死ぬもん? なんで川で死んだときだけ特別な名前があるの?」 となかなか納得しない。

そう言われると「水死体」なんて日常生活ではめったに口にしない単語なのに、さらにその隠語を使う事態なんかあるわけないのでして。 でも、時代劇ではわりとよく川で死ぬのよ……。 現代劇でも刑事ドラマなんかで水死体が見つかるシーンというのはわりとありますが、今は「土左衛門」と言わないですよね。放送禁止というか、放送自粛単語なんでしょうね。

しかし、それ以来わが家ではソファでの寝落ちのことを「どざる」(動詞)と言うようになりまして、娘がぐうたらしていると、「またどざるぞー」と注意されています。 そういうわが家だけの単語を「うち語」と呼んでいまして、「うち語がまた増えたね~」と娘は嬉しそうです。

閲覧数:10回0件のコメント

最新記事

すべて表示

知らない言葉「中目・中計」

読み「チュウモクチュウケイ」。 「中期目標・中期計画」の略。 いやあ、これも役所のジャーゴンと言ってよいですかね。 独立行政法人には「中期目標・中期計画」が必要ってことで、 官庁とか外郭団体とか国立大学とかのサイトで 「中期目標・中期計画」というフレーズは出てくるんですが、 それを「中目・中計」と略しているのはそれほど多くありません。 でも、独法化の話だったので、なんとか解明しました。

手当

「てあて」を「てとう」って読んだ国会議員さんがいたそうですが、 まあ、でも本来は「手当て」ですよね。 熟語になると振り仮名を省くやつ、ホントややこしい。 受け付ける 受付 繰り越し 繰越金 預け入れ 預入金 見積もる 見積 看板とか帳簿とかの狭いスペースに書くときの省略表記が、 日本語の正式な書き方として認められているというか、 もっとさかのぼれば、振り仮名を付けずに漢字だけで文章を書いていた時代

スダノコンニャクダノ

科学技術系の話題で突然「コンニャク」と聞こえたので、なんじゃそりゃ?と思ったら、そのまま「酢だの蒟蒻だの」だそうで。 「四の五の」   ↓ 「スのコ(ンニャク)の」   ↓ 「酢の蒟蒻の」 ということで、言葉遊びで元ネタより長くなっちゃうやつ。 意味は同じく、「あれやこれや」「なんだかんだ」という感じ。 「なんだかんだ」も「なんだのかんだの」と言う人、いますね。 いいね! コメントする

bottom of page